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巨人 橋本到外野手・チームの浮沈のカギを握る存在に

 



 キャンプ直前の右太もも肉離れで出遅れ、一軍に登録されたのは6月12日のこと。橋本到は「何とか巻き返したい気持ちがある」と意気込み、復帰後は先発出場を続けている。

 宮城・仙台育英高時代に甲子園で躍動したのは3年生で迎えた2008年の夏だった。初戦で三重・菰野高の西(現オリックス)を打ち崩し、トップバッターとして2本の三塁打を含む5打数5安打の大当たりだった。さらに、次の試合の福井商高戦の第1打席も二塁打を放ち、6打席連続安打をマーク。その巧みなバットコントロールはスカウト陣に鮮烈な印象を残し、ドラフト指名へとつなげた。

 ヒットメーカーぶりはプロ入り後も変わらない。今季は6月16日の楽天戦では自身初の1試合4安打をマーク。4回までに3打席連続で安打を放ち、6対7の8回には先頭打者として中前打で出塁し、チームの逆転へとつなげた。「何とか塁に出る気持ちだった」と安堵の表情。7月19日の阪神戦では2回二死満塁で右翼線に落として2点二塁打とし、3回二死満塁でも再び右翼線2点二塁打。4打点の大暴れだった。「満塁で打つ、打たない、では雰囲気が変わってくる」とこれを笑顔で振り返る。

 高橋監督は「やはり一、二番」と上位打線のデキを今後のポイントに挙げる。ここまで一、二番を任されている橋本到は「出塁することを考えてやっています。そこは意識している」と気持ちを入れ直している。
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