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中日 大島洋平外野手・上昇中のトップバッター

 



 かつての盗塁王が狙っているタイトルは最多安打だ。7月を終えて大島洋平の打率はリーグ11位の.298も121安打はヤクルト・山田と並んでリーグ3位タイ。しかもトップのDeNA・倉本、広島・菊池が1安打差の122安打だけに十分に射程圏内だ。

「安打数は減らないですからね。それに1本でも打てばチームの勝利に貢献できる。とにかく打っていくことを考えています」

 7月に一気に量産した。月間成績は100打数35安打の打率.350。特に7月20日の広島戦(マツダ広島)では自身初となるサイクル安打も達成した。月間の猛打賞も実に6度。チームがBクラスに低迷している中でリードオフマンが打ちまくって鼓舞してきた。

 過去にも最多安打のタイトルを獲得できそうな年はあった。昨年こそリーグ9位の147安打も、一昨年は186安打でリーグ3位。トップだった山田の193安打に7本足りなかったが、頂上は見えていた。今年も4月を終えて.277、6月を終えて.281と苦しんだが、ようやく好調モードに突入した。

 昨年オフには夏バテ防止を目的として肉体改造に取り組んだ。

「一番打者としてどんどん出塁してチームに貢献していきたい」

 盗塁数は7月を終えてリーグ5位の14。トップに立つヤクルト・山田の25には遠く、2012年以来4年ぶりの盗塁王は厳しそうだが、こちらも不可能ではない。

 打って走ってチームの勝利に貢献していく。
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