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巨人 阿部慎之助捕手&村田修一内野手・ベテランも積極果敢

 



 キャンプからチームとして果敢な走塁を目指してきた。たとえ俊足ではなくても、次の塁を貪欲に狙っていく。それが形となって現れた試合が7月31日のヤクルト戦(東京ドーム)だった。

 まずは村田修一が走った。2回無死一塁で橋本到の右前打で三塁に進み、その後、打線がつながり、この回に一気に6点を奪う呼び水となった。村田は「(ライトの)捕る体勢を見て行けると思った。横向きになっていたので。行けるときには行こうと思い、自分の判断で行った」と納得の表情で振り返った。先制打の脇谷が「村田さんの激走で広がったチャンスだったので、何とか点に結び付けたいという気持ちだけでした」と言い、村田ヘッドコーチも「(村田)修も良かった。チームが締まる」とたたえた。

 阿部慎之助も懸命に走った。4回二死一、二塁では一塁走者として、村田の左中間二塁打で一気に生還した。村田は「阿部さんが激走して2点目が入ったのは大きいです」と先輩に感謝した。その他にも、得点に絡まなくても、全員が走塁への高い意識を見せ続けた。

 チームの総盗塁数こそリーグ最下位の40(8月11日時点)にとどまっているが、勝負どころでは好走塁が目立つ。高橋監督は「みんなが積極果敢に走ってくれる。ベテラン、軸の選手がきっちりやってくれれば、チームとして締まる」と相乗効果を口にする。走る力も、広島との優勝争いを勝ち抜くカギとなることは間違いない。
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