一番に定着し、その足はより重要度を増している。昨年までのプロ生活4年で5盗塁だった
桑原将志は8月11日時点で今季15盗塁をマークし、中軸の前で好機をつくり続けている。
8月3日の
阪神戦(横浜)では2盗塁をマーク。23歳は20回の盗塁企画で成功率75%。「足は速くはなっていませんよ」と笑って否定するが、変わったのは意識だ。「走らないときも(投手の)タイミングを計るようにした。その意識がより強くなった」と成長を実感している。梶谷、筒香、ロペスと続く破壊力のある中軸の前でのチャンスメークは重要。「スチールを決めるのと、決めないのでは全然違う。100%決めるつもり」と鼻息は荒い。
リードオフマンとして起用し続けている
ラミレス監督は「成功率が高いし、今季25盗塁は計算できる。いつもグリーンライトを与えるわけではないが、サインが出たときは決めてほしい」と期待を口にする。
桑原は「スタートがスムーズになってきた。リード(の取り方)は変わらないが、前と比べると『戻らないと』という意識が少なくなった。それで1歩目が乗りやすくなってきた」と手応えを感じている。その“1歩目”への意識は守備にも好影響を与えている。5日の
中日戦(横浜)では9回二死二塁で
ビシエドの右中間への当たりに快足を飛ばし、ダイビングキャッチ。「いいスタートが切れた。守備でも1歩目を意識している」と胸を張った。