1年目を上回るペースで、数字を積み上げている。来日2年目の
ゼラス・ウィーラーは、不動の四番として打線の中核を担っている。8月23日時点で打率.269、23本塁打、69打点はいずれも昨季を上回り、本塁打、打点はチームでダントツ。左手故障で出遅れた
アマダー、途中来日のペゲーロが打線に入っても、堂々と四番に君臨している。
得意の夏に、さらに状態を上げてきた。8月は23日まで66打数24安打で打率.364。「僕自身も8月から上げていこうと、今年も頑張っている。結果は分からないけど、準備はしっかりやりたい」。脱水症状から体調を崩し18日の
ロッテ戦(Koboスタ宮城)は欠場したが、19日の
オリックス戦(京セラドーム)では金子から決勝弾。四番の働きを見せている。
7月27日が大きな節目だ。1年前のこの日、長男ズィータン君が誕生。一時帰国して対面したが、当時は打率1割台と低迷し、周囲の評価も厳しかった。しかし父となり8月に戦列復帰すると、そこから47試合で打率.304、9本塁打、33打点。評価を覆し2年目の契約を勝ち取った。
今季も7月27日には、一発を含む2安打3打点と活躍。お立ち台で「今夜のホームランは、僕にとって特別なものになりました」と満面の笑みを見せた。明るい性格で「アシタモ、イクワヨ!」の決めゼリフもおなじみ。ファンにもチームメートにも愛される男が、最高の2年目を過ごしている。