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巨人 高木勇人投手・2年目のジンクス?

 



 昨季は安定感ある投球を見せ、9勝を挙げた。先発ローテーションの一角として信頼を寄せられていた高木勇人だが、2年目の今季は一転、苦しんでいる。9月5日までに4勝8敗と負けが先行し、防御率も4.28と昨季のような投球ができていない。

 さらなるレベルアップを図ろうと、オフから一人黙々と走り込むなど、十分な練習をこなしてきた。ただ、それが結果につながらない。5月29日には阪神を相手に7回1失点でチームの連敗を7で止め「調子というよりも、今日は気持ちで行った」と安堵の表情を浮かべたが、それ以降は勝ち星から見放された。

 下位打線に痛打される場面が目立ち、要所で四球を出すことも多い。「何とか、結果を出したいと思っている」。常に危機感を持ち、必死にもがいていた。6月にはシーズン中では異例とも言える160球を超える投げ込みを行うなど、投球フォームの修正に取り組んだ。それでも、なかなかボールのキレが戻らず、7月7日の阪神戦(東京ドーム)では3回4失点。「四球がダメだと分かっていながら出したのは、技術も足りない」と落胆した。翌8日に出場選手登録を外れ、二軍で再調整となった。

 31日に再昇格、当初は中継ぎで登板。先発の機会が巡ってきたのは8月21日の阪神戦(東京ドーム)で、8回1失点と好投した。白星には恵まれなかったが「久しぶりだったから、1イニングずつ行けた」と今後に期待を抱かせた。
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