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ロッテ 高野圭佑投手・来季への収穫と課題を得る

 



 プロ1年目はすべて中継ぎで14試合に登板した。140キロ後半の速球と、フォークボールを主体としたけれん味のない投球。ドラフト7位で入団したルーキー・高野圭佑にとって、収穫と来季への糧が詰まったシーズンだった。

 本拠地で行われた8月31日のオリックス戦でプロ初勝利を手にした。4対4の6回をわずか7球で三者凡退に抑える完ぺきな投球だ。全球真っすぐの力勝負でねじ伏せると、直後に角中が3点適時三塁打。勝利を呼び込む快投で「最高にうれしい。やるべきことがチームの勢いにつながってくれたらと思っている」と笑みを浮かべた。

 この一戦は思い切りよく腕を振る持ち味が出たが、前日の登板では変化球でかわす投球に陥った。2/3回で2安打2四球、1失点と振るわず、伊東監督から「お前の持ち味は何だ。ストレートだろ」と投げかけられた。すぐに原点に立ち戻り、好結果につなげた。

 プロの厳しさも味わった。9月17日の日本ハム戦(札幌ドーム)。1回で6安打6失点と滅多打ちにされた。日本ハムは8月23、24日の登板で計3回を1安打無失点に抑えていたが、「向こうも研究してきているのかもしれないけど、それ以上に自分の投球ができなかった」と悔やんだ。ボールが先行し、上ずった球を打たれる。悪循環が止まらず「自分は速い球で押していくから、カウントが悪いと相手も絞りやすい。どんどん追い込んでいかないと」と、来季に向けた課題を挙げた。
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