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オリックス 園部聡内野手・若さとパワーでチームの起爆剤に

 



 激変の1年になった。2014年に聖光学院高からドラフト4位で入団も、翌年に右ヒジの手術を受けた影響でオフに育成契約に。今季も開幕こそ背番号「124」で迎えたが、「手術後だとは思えない。調子は良い」と支配下に向けて確かな手応えはあった。そして7月1日。ついにそのときが来た。背番号は心機一転「00」に決まり、最下位に沈むチームの起爆剤として翌日には一軍に初昇格した。

 初出場となった7月3日のロッテ戦(QVCマリン)は、まさに「初尽くし」だった。初打席で初安打を放つと、初三振、初死球、そして最終打席で放った勝ち越し打で初打点を記録。勝利に貢献し、初のヒーローインタビューも受け、福良監督の期待に応えた。9月に田口二軍監督に「もう二度と帰ってこない」と誓い再び一軍に昇格すると、同18日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)ではプロ1号も記録。宣言とおり、シーズン終了まで一軍に食らいついた。

 真価が問われる実質プロ“2年目”は、184センチ94キロと恵まれた体格を生かして長打力で勝負する。今季は終盤こそT-岡田が四番を務めたが、シーズンを通して固定はできず、中島やモレルら計6選手がその重役を担った。福良監督は打線を固定したい方針を示しており、3年目の若武者にもチャンスはある。ただ、守備は一塁しか難しいため、どうしても今後獲得する新外国人との比較になってしまうことは否めない。若さとパワーで競争を勝ち抜く。
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