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中日 野村亮介投手・ドラ1に覚醒の気配

 



 そろそろ注目する必要があるかもしれない。来季で3年目を迎える野村亮介だ。2015年に三菱日立パワーシステムズ横浜からドラ1で入団しながら、2年間の一軍成績は3試合で防御率10.13。しかも今季は1度も昇格することなく過ごした23歳が、ようやく覚醒の気配を見せている。

 みやざきフェニックス・リーグでは10月7日に行われた練習試合・四国IL選抜戦で先発。最速145キロの速球とフォークを武器に4回二死から中前打を許すまでパーフェクトに抑えると、5回も3人で仕留めた。いくら相手が“NPB予備軍”とはいえ、胸を張れる5回1安打無失点だった。

 悪癖の修正に乗り出している。テークバックの際に顔が上を向くことで、リリースポイントが後ろになっていたが、上を向かないフォームに着手。この日が初の実戦となったが「やっていることができつつある。まだダメなときもあるけど、いい感じにはきています」と手応えを口にした。

 2年目の今季は2月のキャンプで右肩を痛めて出遅れた。4月に復帰しても好投した次の試合で大乱調と状態を持続できなかった。期待を裏切り続けた2年間、だからこそ小学生のときから同じだというフォームにメスを入れた。

「結果を残すしかない。来年ダメなら、という思いはあります」という野村は気合十分。今年からは精力的に筋力トレーニングに励み、肉体改造にも取り組んでいる成果を来年は見せる。
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