即戦力ルーキーは1年目の成績に満足していない。ドラフト2位で入団した
関谷亮太は、今季16試合に登板し5勝6敗、防御率5.52。先発ローテーションの一角を担った右腕は「しんどかった」と振り返った。
開幕は二軍スタートだったものの、5月21日の
オリックス戦(京セラドーム)でプロ初登板初勝利をマーク。決め球のチェンジアップはプロでも左打者には十分に通用した。しかし、左打者への被打率.271に対し、右打者が相手のときは.313。シンカー気味に落ちる宝刀で左打者を打ち取ることができても、右打者には苦しんだ。
「自分のスピード(140キロ台前半)では右打者を抑えられない」と弱気な発言をすることもあった。
右の好打者である内川には10打数5安打1本塁打を許すなど、
ソフトバンク戦は4試合で0勝3敗、防御率5.63。優勝した
日本ハムとは9月17日に敵地・札幌ドームで対戦し、3回もたずに8失点と打ち込まれ、上位チームからは未勝利で終わった。伊東監督は「まだ一軍で投げるだけの力がない。勉強することがたくさんある」と厳しい評価を下している。
雪辱の2年目に向け、課題は右打者に対する投球。「右打者の外角低めの制球とキレを意識したい。シーズン中も、その制球ミスが多かったので“原点”の外角低めを磨きたい」と話す。日大三高、明大、JR東日本を経て、来季は26歳となる。涌井、石川に続く先発の柱に名乗りを挙げたい。