週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

巨人 S.マシソン投手・5年目の頼れる男

 



 僅差の展開ならば必ずと言っていいほどマウンドに上がり、今季は来日5年目で自身最多の70試合に登板した。“70”は以前から目標にしてきた数字だけに、S.マシソンは「自分の成績にはある程度、納得している」と表情を緩めた。

 中継ぎを主戦場としてきた右腕だが、今季はキャンプから先発転向に挑戦した。長いイニングを投げるために緩急を生かし、リラックスする意識も強くなった。オープン戦で好投しながらも、チーム事情で結局は中継ぎでシーズンをスタートさせたが、先発として磨いた投球術も大きな武器となり、安定感は増した。得意とする夏場には16試合連続無失点をマークするなど、ブルペンを支えた。

 チームトップの登板数を誇っただけに「疲れはある」と認める。ただ、すでに気持ちは来季に向かっている。「シーズンと違って、取り組む課題があって、それに向けてワクワクしている」とオフの自主トレーニングに向け、意欲的だ。今季は先発転向が頭にあったため、オフは体重を落としたが、来季に向けてはパワーアップを図る。キャンプ前に90キロほどで来日した今年を踏まえ「年間を通して変動があったら良くない。来年は100キロぐらいで来たい。(シーズンに入っても)1、2キロの増減で進めたい」と明確なプランを持つ。

「チームの結果は残念だった。それも合わせて、いいシーズンにしたい」

 来季も、リリーフ陣の柱として君臨する。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング