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中日 小川龍也投手・進化する救援左腕

 



 19年ぶりの最下位に球団史上初の4年連続Bクラス、そんな中日だけに表も陰もチームMVPを探すのは難しい。ただ、来季につながる選手といえばリリーフ左腕の小川龍也だろう。昨年までのプロ6年間で12試合だったが、今年だけで44試合に登板してプロ初勝利を含む1勝1敗9ホールド、防御率2.27。来季へのメドは立った。

 7年目で初めてのウイニングボールを手にしたのが8月5日のDeNA戦(横浜)。1点ビハインドの8回一死二塁から登板すると、左の代打・下園を一ゴロに打ち取り、続く梶谷をスライダーで空振り三振に仕留めた。その直後の9回に味方が逆転したことでプロ初勝利。「7年間は長かったですね」としみじみと振り返った。

 昨年春に自らの意思で上手投げから横手投げに変更。ようやく頭角を現したが、歩みを止めるつもりはない。今秋のキャンプで取り組んでいるのが新球のスクリューだ。巨人・山口の決め球をイメージして、ブルペンで試していた。

「右打者のアウトコースに投げる変化球が欲しいんです。インコースは真っすぐとスライダーでいいんですが、アウトコースは真っすぐに頼っていたので」

 左のワンポイントからワンランクアップするには右打者も抑える必要がある。そのためのスクリューボール。左の救援は同期の岡田もいる。来季で8年目といっても2人はまだ25歳。進化した左腕コンビでブルペンを盛り上げたい。
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