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ヤクルト 川端慎吾内野手・悔しい1年をバネに、覇権奪回へ

 



 今季から選手会長に就任した川端慎吾は、200安打を目標に掲げてスタートした。昨季は195安打を放ち、初の首位打者を獲得。今季も開幕10試合で3度の猛打賞を含む17安打をマークし、目標は現実的なものだと思われた。しかし、本人が「長い期間休んでしまったし、消化不良でした」と言うように、2016年シーズンは決して順風満帆ではなかった。

 今季も昨季に引き続き、開幕からバントを多用しない「攻撃的二番打者」として起用されたが、主力に故障者が続出し、5月25日の阪神戦(神宮)から「五番」に回り、6月12日のロッテ戦(QVCマリン)では「四番」も経験。以降は三番として中軸で3割前後をキープしていた。だが、7月18日のDeNA戦(神宮)の初回に悲劇が待っていた。

 自打球を右足甲付近に受けてもん絶。痛みに耐えて試合に出続けたが、3回の守備から途中交代した。右足舟状骨骨折で翌19日に登録抹消。復帰したのは9月6日と50日を要した。「もう少し早く戻れたら良かった。最後、足もやっと(完全に)治ってきたというところで(シーズンが)終わってしまったので」と後悔が残った。

 103試合で打率.302、1本塁打、32打点。巧みなバットさばきを見せる背番号5からすると、物足りない数字だ。

「(今回のケガは)慢性的なものではなく難しいところもあるけど、来年はああいうことのないようにしたい」

 試合に出れば、結果を残せる手応えはある。来季は自身のバットで覇権を取り返す。
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