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楽天 内田靖人内野手・狙う生え抜き初の2ケタ本塁打

 



 自慢のパワーで首脳陣に大きくアピールした。プロ3年目の内田靖人が、11月12日に倉敷で行われた紅白戦でソンから先制の左越えソロ。「インコースの直球。思い切りスイングできた。強いスイングができたのはよかったし、ちょっとアピールできたかな。バッティングで結果を出さないとダメなので」と笑顔で振り返った。

 天国と地獄を味わった3年目のシーズンだった。今季は一軍で17試合に出場。プロ初本塁打を含む2発をマークし、一軍でも長打力が通用することを証明した。一方、ファームで迎えたシーズンの最後は21打数連続無安打。「一軍でホームランが出たのはよかったと思います。でも、最後はどん底でしたね。30タコぐらいで終わった」。実際の数字よりも、トンネルは長く感じられた。

 アドバイスでよみがえった。秋季キャンプでは、新任の栗原二軍打撃コーチから指導を受けた。「下半身を使うこと。タイミングが早い遅いだとか、右足のタメのことですね。“間”がないと打てないと言われています」。不振から抜け出すと、最後に好印象を残した。

 待望の和製大砲の台頭に、梨田監督は「あとは変化球の見極め。我慢ができたらね。あの飛距離は魅力。とらえる確率を上げてほしい」とさらなる成長を期待した。ポジションは一、三塁で、今江、銀次らとの争いになるが「来季は一軍で2ケタ本塁打を打ちたい」

 楽天の生え抜き野手では初の2ケタ本塁打へ、力強く前進している。
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