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西武 木村文紀外野手・来季こそ飛躍の年に

 



 プロ10年目の今季、「1年間、一軍とトリプル2(打率2割台後半、20本塁打、20盗塁)」を胸に挑んだが28試合、打率.167、0本塁打、1盗塁と不本意な成績に終わった木村文紀。キャンプからテーマとした「三振数を減らす、出塁率を上げる」ことへの取り組みが、なかなか思うように結実せず。いざ一軍昇格しても代走、守備固めでの起用が多く、打席が巡ってこない試合も少なくなかった。

 限られたチャンスで結果を残さねばならない難しさ、焦燥感も、今季は身に沁みて感じることとなった。それでも、ファームでの成績は打率.299、7本塁打と上々。二軍戦と同じような結果を一軍の試合でも残せるかが、来季の大きなテーマだろう。

 来季は大きなチャンスが巡ってきそうだ。秋季キャンプで、辻新監督から高い評価を受けた。「チームに外野手、右打者が手薄」と考える新指揮官は、攻守走そろい、長打力ある木村文に執心。連日、自ら打撃指導を行った。さらに、守備では未経験の内野(一塁)に就かせた。

「外野手で1試合使えるのはもちろん、一塁も守れれば、代走で出て、そのまま守備に就かせるなど、いろんなバリエーションが出てくる。それに内野をやることが打撃がもっと良くなることにつながるはず」と監督はその意図を説明する。本人も「本当にありがたい」と感謝し、精力的に練習に励み続けている。来季は、早くも野手転向5年目。本格的な飛躍の年にしたい。
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