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ソフトバンク 今宮健太内野手・夫として、父として打率3割

 



 今宮健太が福岡市内で婚姻届を提出したのは2016年、好きな数字だという“6”月の“6”日だった。「それから打撃もどんどん上がっていったんです」と、16年の新機軸になった、軸の右足前に踏み出す『テニス打法』で打棒上昇。ほどなく、夫人の妊娠も判明し、17年には第1子が誕生することが分かった。

「自分一人じゃない。2人、いや3人。頑張ろうと思うし、彼女も期待してくれている」

 責任感はさらに増した。

 入団3年目でレギュラーに定着した12年からの5シーズンで、計692試合に出場。今オフの契約更改交渉の場では、5500万円増となる年俸1億4500万円(金額は推定)という予想外の提示を受けた。初めて年俸1億円の大台を突破。

「『えっ!』と思った。上がっても大台ちょうどかと……」

 球団は継続したプレーを評価。入団当時は周囲のレベルの高さに「野球を続けられないのでは」と音を上げていたが、ゴールデン・グラブ賞を4年連続で受賞。今や球界を代表するレベルとなった遊撃守備と、高い成功率の犠打でも貢献した。

 17年の目標は自身初の打率3割。「これまでに何度も言っているけど」。10月末に右ヒジのクリーニング手術を受けたが、経過は順調で、自主トレでの振り込みに支障は少なそうだ。第1子は17年春のキャンプイン前に誕生予定。「松田さん、本多さんに頼るんじゃなくて、よりリーダーシップを取るためにも結果を残したい」とますます意気込んでいる。
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