2016年8月2日、6歳年上の一般女性と結婚した。
「守るものができた」
佐野泰雄は一層、強いやりがいと責任を感じているという。
プロ2年目の16年は、一軍で15試合に登板。先発もリリーフも対応可能だが、主に中継ぎとして起用され、6月3日の
阪神戦[甲子園]ではプロ初勝利もマーク。救援での好投が評価され、6月11日の
中日戦[
西武プリンス]、9月11日の
ソフトバンク戦[ヤフオクドーム]の2戦で先発機会にも恵まれた。いずれも、先発ローテに割って入るまでの結果は残せなかったが、逆に先発投手として勝負したいとの思いが高まったと話す。
「先発、中継ぎ、どちらもできるというスタンスは持ち続けたいので、『中継ぎをやれ』と言われれば、もちろん中継ぎで精いっぱい投げます」とユーティリティーな役割をこなせることを自らの武器としつつも、「自分自身の中で、『もっと勝ちにこだわりたい』という思いが強まりました。その意味で、先発でゲームを作ることが、一番チームを勝ちに導けるのかなと」
チームとしても、現時点で計算のできる先発左腕は菊池一人だけ。佐野を先発で固定できれば、非常に大きい。契約更改の席では、球団からも「チャンスはあるから、自分でつかみ取れ」と、ハッパをかけられ、意気が上がる。
「自分のためだけではなく、奥さんに楽をさせてあげるためにも、来年は、まずチーム内の競争に勝ち抜いて、しっかり結果を出したい」
3年目の飛躍を誓う。