M.マイコラスはシーズン中に妻・ローレンさんの妊娠が分かり、10月に米国へ帰国すると公表した。17年3月には父親となる予定の右腕は「とてもうれしい」とにっこりと笑い、ローレンさんも「とても興奮しています」と白い歯を見せた。

　来日1年目の15年に13勝を挙げて先発陣の軸となる。15年オフに新たに2年契約を結び、16年に臨んだが、右肩の違和感で初登板が6月25日にまでずれ込んだ。当初は球威を欠いたが、徐々に調子を上げていき、終わってみれば勝ち星こそ4勝だったが、防御率2.45と安定感ある数字を残した。ただ、チームはクライマックスシリーズ・ファーストステージで早々と敗れ「17年に向けて、燃えたぎる気持ちでいる」と雪辱を期している。

　マイコラスは「野球に限らず、人として成長しないといけない。模範にならないといけない」と自らを律した。生まれてくる子どものためにも、将来的には米球界復帰への思いも持っている。「日本人選手もそうだと思う。外国から日本に来る選手もそうだと思うけど、ゆくゆくの目標はメジャーで投げること。メジャーは家族と一体にやってくれる。ファミリーの雰囲気を感じたいし、参加させたい」と口にした。

　オフは例年以上に早めに体を動かし、トレーニングを重ねていく予定だ。

「毎シーズンが重要。勝ちたい。それだけ」

　父となる17年も、貪欲に白星を狙う。