週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ロッテ 柿沼友哉捕手・“財産”を手にまずは一軍定着

 



 24歳で迎える2年目の2017年へ、柿沼友哉は意欲たっぷりだ。「一軍にいないと分からないことがある。試合に出られなくても、見て勉強することがある」と、まずは一軍定着を期している。

 日大国際関係学部から捕手として育成ドラフト2位で入団し、7月に支配下登録を勝ち取った。二軍では58試合で打率.279とまずまずの成績を残し、フレッシュオールスターにも選ばれた。順調な歩みにも映るが、一軍での出番がなかったことに「最低限のところで終わってしまった。下から上がるにはインパクトが弱かった」と悔いも残った。

 完全燃焼できなかったシーズンの中にも、得難い経験はあった。10月末から11月にかけてメキシコで開催されたU-23W杯で、日本代表の正捕手として優勝に大きく貢献したことだ。試合や投球練習では積極的に声を掛け、投手が投げやすいリードを心掛けたという。初めて組む投手陣からがっちりと信頼をつかみ取って全9試合に出場し、8試合はフル出場。「リードと盗塁阻止は自信になった」と大きな財産を手に凱旋した。

 定位置をつかむには、2016年シーズンにベストナインを獲得した田村を押しのけなければならない。相手は1歳年下とはいえ、すでにプロで4年を過ごし、304試合に出場している。柿沼は焦らず、「経験の差がある。17年は1試合でも多く出ること」と足場を固めていくつもりだ。守備を武器に、のし上がっていくことができるか。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング