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西武 永江恭平内野手・変革を誓い正遊撃手へ挑む

 



 高卒で入団し、2017年は早くも6年目となる。抜群の安定感を誇る守備は評価が高く、永江恭平は1年目から守備固めとして重用されてきた。しかし、その一方、打撃面で抱える課題は深刻で、打率は5年連続で1割台と低い数字が並ぶ。歴代の首脳陣たちも「せめて2割5分打ってくれれば、即遊撃レギュラーなのに」とそろってもどかしがってきた。

 チームとしても、2013年から遊撃のレギュラー不在が大きな課題となっており、ある意味、永江の打撃の伸び悩みが原因の一つと言える。本人も「大チャンスをいただいているのに、取り切れていない自分の弱さを16年にあらためて痛感した」と言う。特に16年は外崎、呉が台頭し、さらにドラフトで社会人ベストナインに遊撃手で選ばれた源田を獲得。17年の定位置争いはさらにし烈となっただけに、悔しさはひとしおだろう。

 契約更改では球団から「5年終わって成績が出ていないのだから、考え方を変えたほうがいい」とアドバイスを受けた。「本塁打、タイムリーなどの主役ではなく、犠打、進塁打、犠飛など安打が出ないときでもチームの力になれるようにという考え方に変えていこうと思っています」と変革を誓う。

 来年から背番号が松井稼(楽天)、浅村らの着けた『32』へ変更。

「偉大な先輩が着けた番号。僕も一つひとつの行動、言動に責任を持ってやっていかなければいけない」

 年男の17年は責任と危機感を持って挑むシーズンとなる。
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