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ヤクルト 原樹理投手・悔しさを逆襲の糧に

 



 2017年。2年目を迎える原樹理は、7月19日で24歳になる酉年の年男だ。ルーキーイヤーの16年は、13試合の登板で2勝8敗、防御率5.91。開幕先発ローテを勝ち取り、5月1日の巨人戦[神宮]でプロ初勝利を挙げたが、6月下旬に右肩甲下筋の肉離れで離脱すると、以降は一軍のマウンドに立つことができなかった。16年を振り返ると、悔しさばかりが残った。

「前半戦から(一軍の)試合で投げることができたことは大きいですけど、それを忘れるくらい、後半戦をケガで棒に振ってしまいました。それに、自分の8敗は(チームのV逸に)大きく響いたと思います。16年は負けが6個多かったので、17年は勝ちが6個多いように。でも、まずは1年間一軍にいることが目標です」

 秋季キャンプでは、精力的に投げ込む姿が目立った。特に取り組んだのは、フォークの精度を上げること。動画サイト「YouTube」でロッテ・涌井らの映像をチェックし、手首の角度などを研究した。「涌井さんは下半身を使って投げている。フォークは粘って(リリースポイントを)前で投げたいですね」。一番の武器はシュートだが、縦の変化をもっと有効に使うことができれば、投球の幅は広がる。

 16年、チームでは小川と石川の8勝が最多。規定投球回に届いたのは小川ひとりだった。リーグ5位に沈んだ原因には、先発陣の不調があった。真中監督が“秋のMVP”に名前を挙げた背番号16が逆襲に向けて大きなカギを握る。
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