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ロッテ 二木康太投手・スタミナ&気持ちを磨く

 



 21歳は飛躍した。二木康太は高卒3年目の昨シーズン、開幕先発ローテーションの座をつかんだ。2015年シーズンまで一軍登板わずか1試合だった右腕の実質1年目のシーズンだった。4月12日の楽天戦[koboスタ宮城]で、プロ初勝利を1失点完投で飾るなど、7勝9敗、防御率5.34をマーク。チームで涌井、石川、スタンリッジに続く勝ち星を挙げ「ここまで投げられると思っていなかったし、すごくチャンスをもらった1年だった」と満足感を口にした。

 手応えをつかんだ一方で、一軍の壁も痛感した。「体力が足りていない」と二木。完投は初勝利の1度だけ。シーズン前半には、登板2日前のブルペン入りを前にして「1週間が早い。もうブルペンかって感じ。1年間もつか分からない」と弱音を吐いた。7、9月と2度の二軍落ちも味わった。マウンド上で感情が表に出ないタイプでもあり、伊東監督は「覇気がない。もっと若さを出してほしい」と注文をつけた。1年間ローテーションを守って完投するスタミナ、向かっていく気持ちが課題となる。

 新人王は惜しくも日本ハム・高梨に譲ったが、「2ケタ勝利ですね」と今季の誓いを立てる。自主トレは故郷の鹿児島で大谷、阿部らと実施。今季はドラフト1位・佐々木(桜美林大)、先発に転向した西野らが加わり、先発候補が10人以上いる状況。「そんなにチャンスをもらえない。しっかりレベルアップして開幕ローテーションに入りたい」と言い切った。
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