新人王を争った男が、2年目でつまずくわけにはいかない。昨季、遊撃のレギュラーとして117試合に出場した
茂木栄五郎は、大きな期待を背負って2年目に臨む。ルーキーイヤーは、キャンプで経験のなかった遊撃へ大抜てき。すべては非凡な打撃を生かすためだったが、打率.278、7本塁打、40打点と十分な数字を残した。
プロでの1年間を終え、手応えもつかんだ。「プロの一軍の舞台での経験は、大学や二軍では分からないこと。通用する、しないが分かったのが収穫」と振り返った。特に感じたのはメンタル面。「力むことで、ミスや凡退があった。そこを上げていければ、昨季よりいい成績を残せるんじゃないかという気持ちです」と明かした。
もちろん、フィジカル面も進化を目指す。着目したのは体幹や柔軟性、股関節回りを強化すること。「体が小さいので、大きくするよりも鍛えていけば、小さくても強い体はできる。地味なトレーニングになると思うけど、見直していくことで143試合戦える体になると思う」とあらためて“土台“を鍛え上げることを宣言した。
2年目の目標は全試合フルイニング出場。
「フルイニング出場したい気持ちは強いです。(遊撃へのこだわりは)そこまで強くないし、出られるならポジションはどこでもいい。ただ、遊撃で経験を積ませてもらったので、2年目に生かしていかないと」
首脳陣の期待に応え、不動のショートストップへとステップアップしていく。