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ヤクルト 山崎晃大朗外野手・真中二世が開花を目指す

 



 今季は“真中二世“がプロの壁をぶち破る。2016年ドラフト5位で入団した山崎晃大朗は、真中監督が現役時代に着けていた背番号「31」を引き継いだ。同じ日大出身で左投左打の外野手。球団からも大きな期待を受けている。

 昨季は春季キャンプ一軍スタート。自慢の足と守備で大いにアピールし、首脳陣の評価を上げた。開幕してからは二軍で経験を積む日々が続いたが、7月31日の巨人戦[東京ドーム]で「二番・右翼」のスタメンデビュー。その試合は4打数無安打2三振に終わったが、8月5日の阪神戦[神宮]で藤浪から左前安打をマーク。13打席目でプロ初ヒットを放つと、続く打者の打席でプロ初盗塁も決めた。しかし、7試合で打率.167、1盗塁。プロの壁は厚かった。「一軍ではまったく自分の力が通用しませんでした」と振り返る。それでも、二軍では100試合に出場し、打率.251、2本塁打、33打点、38盗塁。ファームの盗塁王に輝いた。将来の一番打者候補は、1年目から存在感を十分発揮した。「守備と走塁が自分の武器。そこを磨いて、まずは一軍に定着したいです」としっかり前を見据えている。

 ブレークを目指し、先輩の力も借りる。1月は愛媛・松山で山田らとともに自主トレを行う。

「山田さんにリードを取ったときの幅や考え方を聞いてみたいです」

 2年連続盗塁王の背番号1に弟子入りし、ヒントをつかむ考えだ。酉年の今年は年男。貪欲に進化を求めていく。
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