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ヤクルト 石川雅規投手・小さな大エースの決意

 



 1年目から長らくチームを支えてきた石川雅規は今月22日には37歳の誕生日を迎えるが、チーム最年長左腕は今季も投手陣の先頭を走る。

「1年でも長くやりたいし、その先に200勝という大きな目標もある」

 大好きな野球を職業にした。体がボロボロになるまで責任を全うする。

 昨季は20試合でチームトップタイの8勝(8敗)を挙げるも、防御率4.47。6月上旬からは左ふくらはぎ痛で約1カ月半離脱し、投球回は116回2/3。自身9年ぶりに規定投球回に到達しなかった。8月27日の阪神戦[甲子園]では史上48人目の通算150勝を達成も「情けないシーズンだった。自分の中で、ケガをしたらそこまでの選手だと思う。もう一度、プロとして自分を見つめ直したい」と振り返った。

 今オフは練習メニューにヨガを取り入れるなど、一から自分の体を見つめ直している。ヨガの効果もあり、肩甲骨周りの動きも良くなっているという。

「自分自身のコンディションを整えて、若い選手に負けないようにアピールしていきたい」

 小川、山中とともに先発ローテの座は当確と言えるが、向上心は衰えない。

 今季は16年目。目指すはもちろん、2年ぶりのリーグ優勝だ。

「昨年の悔しさをバネにして、今年は絶対にやり返すという思いです。(個人としては)規定投球回までいけば、おのずと結果はついてくると思う」

 小さな大エースの存在感は、2017年も健在。己の左腕で再びチームを頂点に導く。
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