今年こそは、開幕からの活躍を狙っている。昨季114試合に出場し打率.287、9本塁打、41打点と、自己最高ともいえるシーズンを過ごした島内宏明だが、開幕は二軍スタート。後半戦はセンターのレギュラーとして定着したが、キャンプでの出遅れが響き、シーズン序盤は思うようなプレーができなかった。

　故障が痛かった。昨年はキャンプで両内転筋を痛め「正直、だましだましやってました」と明かした。オフの時点で82キロ程度だった体重を、徹底したウエート・トレで、90キロまで増やしてキャンプイン。しかし、結果的にケガにつながり「ケガが多かったし、増やし過ぎもよくない」と反省を今年に生かしている。

　すべてが順調というわけではない。昨年12月に右ヒジ痛が出て、思うようにバットを振れなかった。年明け早々から、Koboパーク宮城室内練習場でマシン打撃を行い「1月は振り込みメーンでやりたい。あとはいつも以上に走ったり、ケガをしない体を作りたい。ウエート・トレはぼちぼち継続しています」。ペースダウンにも焦ることなく、春季キャンプへの態勢を整えている。

　レギュラー定着へ勝負の1年。

「何かいいと何か悪いし、なかなか思うようにはいかない。143試合出たいけど、まずは昨年より多く出ること。まだ1回も開幕スタメンがないので、そこを目標にやっていきたい」

　ケガなくキャンプからアピールを続け、厳しい外野手争いを生き残る。