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オリックス 金子千尋投手・エースが“連敗ストッパー”となる

 



 得意のマウンドで連敗に終止符を打つ。チームは現在、6年連続で開幕戦の白星がない(5敗1分)。今季は6年ぶりとなる本拠地での初陣。勝利を収めるには、この男の好投が必要不可欠だ。春季キャンプでの調整を順調にこなせば2年連続5度目の大役が有力視されているが、開幕投手は「もらうものではなく、つかみ取るもの」と実績でなく、あくまでも実力で勝ち取るつもりだ。

 球場も味方する。足場をしっかり固めたい金子の好みに合わせて、京セラドームのマウンドは硬めに整備されている。昨季は1年を通して波に乗れず、ホームで11試合に登板し、3勝6敗と地の利を生かせなかったが、2015年は9試合で4勝3敗、沢村賞を獲得した14年には13試合で10勝1敗と、いずれも勝ち越し。相性は決して悪くはない。4年ぶりの最下位となった昨季、誰よりファンのことを考えているエースは「勝つ試合が見たいと思う」と反省を口にした。本拠地開幕で白星を挙げれば、思いも晴らすことができる。

 相手との相性も追い風となる。開幕戦を戦う楽天には昨季の前半、22イニング連続無失点を記録した。5試合で2勝2敗と勝敗こそ五分だが、相手打線には苦手意識が十分刷り込まれているだろう。今季の目標は自己最高成績を残した14年を超えること。オフには比嘉とともにアメリカ・ロサンゼルスで自主トレを行った。21年ぶりの優勝へ、開幕のマウンドにはやはりエースが似合う。
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