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広島 野村祐輔投手&ジョンソン投手・タイトルホルダーが火花

 



 クリス・ジョンソンが開幕投手の最有力候補だ。初めて開幕投手を務めた2016年は15勝7敗で防御率2.15。外国人では52年ぶりとなる沢村賞を受賞した。実績はもちろん、抜群の安定感と相手を圧倒する投球はエースそのもの。来日2年間で29勝をマークした実績からして、ジョンソンの右に出る者はいないだろう。調整が順調にいけば、ジョンソンが立つ可能性は高い。「任されれば名誉なこと。チームのために投げたい。期待に応えたいね」と自身も腕を回している。

 一方で緒方監督は「2月1日でも言うつもりはない。今年は明言しません」と公言することを避けている。黒田博樹氏が引退し、先発ローテにぽっかり空いた穴。選手同士の切磋琢磨が、底上げにつながると考えている。

「助っ人とか新人とかではなく、新しい戦力、顔ぶれがないと2年連続で勝つというのは難しい」

 開幕投手も、公言して狙って、競い合ってほしいという指揮官のメッセージだ。

「2番手、3番手が立つことはない。エースが立つところ。チャンスがあるならやってみたい。目指したいところです」

 緒方監督のメッセージを受け取るように、野村祐輔ははっきりと言った。16年は16勝をマークし最多勝と勝率第一位の2冠。数年間続いた停滞を打破し、躍動感、安定感を取り戻した。公言し狙う権利は十分にある。3月31日の阪神戦[マツダ広島]のマウンドに立つのは誰か。火花を散らす戦いが始まる。
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