虎視眈々と、その座を狙っている。4年連続の開幕投手を目指す
小川泰弘だ。
「投手をやっている以上は、やらせてもらいたい。開幕後もエース級と投げ合う?厳しい戦いになるけれど、投げ勝っていかないといけない」
ルーキーイヤーの2013年に16勝4敗で最多勝、勝率第一位投手、新人王を獲得。翌年から3年連続で大役を務めてきた。
昨年11月の愛媛・松山秋季キャンプでは、弱点のクイックモーション克服に務めた。ライアンのニックネームの由来は、投球の際に大きく左足を上げるノーラン・ライアンからだが、その“裏表“で走者を背負った際に課題があったため、キャンプのブルペンではすべてクイックで投球した。
「投球動作のタイムが速くなりました。(合格点とされる)1.2秒を切るぐらいまで。だいぶ自信もついてきました」
三木肇ヘッドコーチからは、セットポジションでの投球における細かい部分の指摘を受けた。
「呼吸が深いと肩の動きで分かってしまう。何回けん制したら捕手に投げるとか、(走者に)クセを見られるので」
このオフは初めて専属トレーナーをつけてのトレーニングに励み、上半身を強化しての球速アップに挑戦。
「しっかりアピールして選んでもらえるようにしたい。自分がやるんだという気持ちを持って練習していきたい」
今季も大役の座は譲らない。