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オリックス 福良淳一監督・生え抜きの奮起をうながす

 



 現有戦力の底上げが今季のカギを握る。昨季の盗塁王・糸井がオフにFA権を行使して阪神に移籍。陽岱鋼の獲得にも失敗し、新戦力は育成を含む14人の新人と、5人の新外国人だけとなった。最下位からどう抜け出すか、福良淳一監督と長村球団本部長が出した結論が「若手の育成」だった。日本ハムのコーチ時代から選手の育成には定評がある指揮官は「若手が3人、4人と出てきてもらえるようにやるだけ。期待できる選手はいる」と意気込んでいる。

 糸井の穴を埋める存在として名が挙がるのは、駿太のほか、3年目の小田、5年目の武田らだ。ともに守備力や走力には定評があるが、打力を発揮できずにいた。定位置取りへ、最大のチャンスを誰がモノにするのか。走塁では安達が今季の目標に30盗塁を掲げており「全体でカバーしないといけない」と福良監督も呼びかけている。ほかにも若月や大城ら、指揮官の口から出てくるのはフレッシュな名前ばかり。一軍での実績が少ない選手が多いだけに、1年間を通してどこまで活躍できるかが大事になってくる。

 今季も主将は置かないが、チームを引っ張る存在にT-岡田と安達、西野を指名。3人は現状でレギュラーにも内定させた上で「若いヤツに野球を教えてやってほしい」と声をかけたという。移籍組のベテランではなく、生え抜きがチームを作り上げていくのが理想型。今年こそ指揮官が掲げる“スキのない野球“で頂点を目指す。
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