期待に応える自信がある。今オフ、FA権を行使してソフトバンクから加入した森福允彦は、宮崎合同自主トレが行われた1月29日、焼き肉店でともに食事をした正捕手候補の小林へ、「(自分は)今年が全盛期だから」と告げた。

　ソフトバンクでは中継ぎのエースとして通算384試合で16勝14敗、18セーブ、125ホールド、防御率2.45の実績を引っさげ、常勝球団へ移籍してきた。1月のグアム自主トレでは、例年以上に走り込んだ。さらに、「セ・リーグにはいい左打者が多い。筒香(DeNA)、FAで阪神に行った糸井さん……。内角をどれだけ突けるかが、今年の成績につながってくるので、左へのシュートがテーマです」と課題も明確だ。

　2月1日のキャンプ初日には巨人のユニフォーム姿を初披露し、「(宿舎の)鏡で見ました。あこがれのユニフォームを着ることができてうれしい」と笑顔を見せた。ブルペンではシュートなど変化球も交ぜながら40球を投じた。投球練習後には堤GMから「80試合60ホールド、頼むぞ！」とハッパを掛けられ、「それができたら優勝できていると思う。近づけるように頑張りたい」と表情を引き締めている。

　チームメートからは「チョメ」とニックネームで呼ばれる光景も増え、早くもチームになじんだ様子だ。実力派の左のセットアッパーが「全盛期」で迎える今季、リーグV奪回のラストピースになる。