沖縄宜野座キャンプで一軍入りをアピールするのは、ルーキーの
糸原健斗だ。連日複数のポジションを守りながら、課題のバッティングにも取り組んでいる。
「僕の長所はユーティリティーなところで、どこでも守って印象づけたい。打つほうではいろんなシチュエーションに対応できるようなバッティングを心掛けたいと思っています」
ドラフト5位で
阪神入り。右投げ左打ち。下位指名での一軍キャンプメンバー入りには、金本監督の強い意向が働いた。
開星高では3度の甲子園出場、明大ではベストナインにも輝いた。社会人JX-ENEOSで2年間プレーした末の念願のプロ入りだった。
金本監督が現役時代に通った
広島市内のトレーニングジムで鍛えた縁もある。明大で1学年下の高山、坂本らが阪神でプレーしていることも刺激になっている。
本職は社会人時代に守った三塁だが、今キャンプでは一、二塁、遊撃のポジションにも就いて適性をチェックされている。
糸原の動きに高代ヘッドコーチも「守備はいいものを持っている」と評価しており、今後は実戦でテストされる。「ガッツも持ち味。自分はドラフト5位ですが、上位で指名された大山らに負けない気持ちを持っています」
このキャンプでは内野の定位置争いに食い込んで、そのスキを突きたいところだ。