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阪神 小野泰己投手・実戦登板でさらに評価上昇

 


 ルーキー・小野泰己の評判がうなぎ登りだ。今後は実戦の舞台で開幕先発ローテーション入りをかけたテストが行われるまでに評価が高まっているのだ。

 キャンプでの周囲の反応にも小野は「これからも自信過剰にならずコツコツとやっていきたい」と控えめだが、いざマウンドに立つと実力を見せつける。

 ドラフト2位ルーキーの投球には、キャンプ半ばにブルペン投球中に打席に入り球筋を確認した金本監督も満足げだった。

「球質は(藤川)球児のようだ。特にアウトローは冗談抜きで浮き上がってくるし、体力をつけて経験を積めば、うちの中心選手になっていってくれると思う」

 富士大では球速150キロを超えるストレートを計測。カーブ、フォーク、スライダーを投げ分ける本格派だが、ほぼ無名の新人ともいえる。しかし、初のフリー打撃登板では新外国人キャンベルを抑え込むなどの好投で、他球団の偵察隊にも印象づけた。

 金本監督も「ブルペンよりいいぐらいだ」と実戦タイプを強調しながら、今後の見極め次第で戦力になりうる可能性を示した。

 福原(忍育成コーチ)の背番号28を受け継いだのも期待の表れ。これから打者が仕上がってきた本番に向けて、さらに力で封じるピッチングを見せられるか。

 小野は「ここまでは違和感なくやれています。でもまずは一軍で1勝することが目標です」と静かに燃える。
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