コンディションさえ万全なら、キングの座は手の届くところにある。来日2年目の
アマダーは、順調にキャンプを消化。WBCメキシコ代表に選出されていることもあり「例年より早い段階で、シーズン並みの状態まで上げていかないといけない。3月9日のイタリア戦までに仕上げないと」とハイペースで調整している。
昨年の経験が生きている。
「1年経験できたことで、日本での流れが分かっている。落ち着いて練習ができているし、いい状態で試合に入れている」
2月21日の
日本ハム戦(名護)、5回無死二塁から代打で左越え2ラン。自身にとって日本の球団との初対外試合で、日本ハム・斎藤を打ち砕き強烈な存在感を示した。
WBCが大きなモチベーションとなっている。特に刺激を受けているのが、
レアードの存在だ。昨季、39本塁打でパ・リーグ本塁打王を獲得したメキシコ代表のチームメート。21日の試合では、レアードが先に一発を放ち「ホームランを見られたのは自分もうれしい。いい状態で、メキシコ代表として一緒に戦えたら」と笑った。
昨季は3度の故障離脱で39試合で9発と不本意な成績。しかし、状態が良かった8月には8発をマークするなど、日本でも通用することを証明してみせた。持ち前のパワーを発揮できるかどうかは、コンディション次第。祖国メキシコのため、WBCへ向けた万全の仕上げが、本塁打王のタイトルにもつながっていく。