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巨人 坂本勇人内野手・もうワンランクアップを目指す

 


 侍ジャパンで中軸として期待される坂本勇人は昨年、打率.344をマークし、10年目で初の首位打者のタイトルを獲得した(.433で最高出塁率も獲得)。名実ともに超一流の仲間入りを果たし、「個人的には納得できる数字を残せた」と自信を深めた。

 まだ19歳だった2008年から巨人不動の遊撃手。12年には最多安打(173)をマークした。だが15年まで3年連続打率.280未満、本塁打と打点も10年(31本、85打点)がキャリアハイ。近年はチームの顔となる一方で打撃で伸び悩んでいたが、昨年ついに、遊撃手ではセ・リーグ史上初となる首位打者に輝き、球界を代表する強打者へ上り詰めた。

 飛躍を遂げた要因は打撃フォーム改造だ。「下半身を使って野球ができた」と、タイミングを取る左足の上げ幅を小さくし、体重を軸足側に残す下半身主導のスイングを完成させた。今季は大きく変えないが、スイング時に上体が前に突っ込まない意識を強め、さらなる打力アップを図っている。

 2年連続の首位打者に期待がかかるが、今季は打点にもこだわる。2月1日の宮崎春季キャンプ初日の恒例の青島神社参拝で、絵馬に『世界一 日本一』とともに『100打点』の文字を記した。「勝ちに直結する数字」と強く意識する打点が3ケタになれば、打点王のタイトルも見えてくる。

「選手として、もうワンランク上がりたい」と意気込む今季は、自らのバットで得点をたたき出していく。
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