プロ4年目にして、落ち着きと風格まで漂ってきた。19年ぶりの優勝を目指す
DeNAに落ち着きを与える存在。
三上朋也は、間違いなくその1人だろう。
「まずは1年間、一軍の戦力でいることが大事。穴をあけてしまうことが一番よくないので」
沖縄・宜野湾キャンプは順調そのもの。篠原、木塚両投手コーチと相談しながら「(フォームに)バランスを作ること」とテーマを持って臨んでいる。数字の目標は立てず「1試合1試合が全力なので」と主張。有言実行への準備を進めている段階だ。
ラミレス監督が託す役割はこれまでと同じだろう。山𥔎康と
パットンが争う守護神につなぐセットアッパー。万全なら相当の期待ができそうな気配だ。
昨年はチームトップ、セ・リーグでは4位の32ホールドをマーク。序盤からハイペースに積み重ねた。実は7月20日の
広島戦[横浜]で自身初、両リーグ最速となる20ホールドに到達。ラミレス監督には「彼がいなければ、我々はこの場所にはいられなかった」と絶大な信頼を寄せられた。新人だった2014年にストッパーで21セーブを挙げているだけに、スイッチのオン、オフも心得たもの。「開幕から逆算して、計画を立てながらやっています」と充実感を漂わせた。
巨人にFA移籍した山口から選手会長を引き継ぎ、主将の筒香とともにプラスアルファの働きが求められる立場。「まったく意識してません」と首を振る初タイトルも十分に射程圏だ。