“ミギータ”こと
真砂勇介が、超激戦の外野手争いに殴り込みをかける。今季初の対外試合となった2月25日の侍ジャパンとの練習試合(宮崎サンマリン)。5回一死で千賀の初球直球をとらえ、チーム初安打となる右前打を放った。すかさず二盗を決めると、その後先制のホームイン。
「ファーストストライクから積極的にいけた。足を使える強みは生かしていきたい」
初のA組(一軍)スタートとなったキャンプ同様、注目度の高い一戦でも好アピールに成功した。
昨秋のU-23W杯では決勝での特大弾を含む計4本塁打をマークし、ベストナインとMVPを獲得した。プロ5年目。普通なら一気に今季のブレークとなるところだが、12球団屈指とも言える外野陣で簡単には定位置はつかめない。2015年トリプルスリーの柳田、14年最多安打の
中村晃は確定的で、残りは1枠。そこを、13年に198安打を放った長谷川勇と、キャンプでも強烈なアピールに成功した1歳下の上林らと争う。
競争を勝ち抜くのは並大抵のことではないが、左打者ばかりの外野陣の中で右打ちというのは有利な材料だ。新人時代の柳田を二軍で指導した藤本一軍打撃コーチに命名された“ミギータ”は、柳田に引けを取らない飛距離が由来。2月18日の紅白戦では右翼で好守を見せるなど、守備力も高い。
「毎日ヒットを打ちたいし、ファインプレーをしたい。まだまだだけど、もっとアピールしていく」
鼻息荒く定位置を奪いにいく。