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オリックス 武田健吾外野手・打力向上で最大のチャンスをつかむ

 


 目の前のチャンスを全力で取りに行く。攻守走そろった「新庄剛志二世」と称され、入団したのが2013年。以降、一軍に定着し切れないまま今季で5年目を迎える。糸井がFAで阪神に移籍し、現時点では外野のポジションが一つ空いたまま。福良監督は「駿太に大城、小田に武田も入ってくる。こんなチャンスなかなかないから、絶対に取ってほしい。守りは全員いいから後は打つこと」と後継者の1人として名前を挙げた上で、打撃の強化が定位置奪取へのカギになることを明かしている。

 キャンプではさまざまな経験を積んだ。オフの自主トレは選手会長のT-岡田や安達と行動をともにし、キャンプに入ってからも2人の背中を追い続けた。「T(岡田)さんからは低い打球を飛ばせ、と言われました。打撃では強い当たりを心がけています」と打力の向上に取り組んだ。4度目のキャンプで心にも少し余裕が生まれ、今何が必要かを考えて行動ができるようになった。

 キャンプ中にはチーム打撃でバントや右打ちに失敗し、2度の“懲罰練習”を課せられ「試合でミスするよりはいい」と細かいプレーをきっちり決めることの大切さを実感した。それがレギュラーへの近道であることも、武田自身が一番理解している。出場機会を増やし経験値を積むため、3月からは二軍に合流した。昨年はU-23日本代表にも選ばれ、ベストナインに輝いた若武者は、パワーアップして再び定位置争いに参戦する。
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