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広島 安部友裕内野手・“覇気”を前面に前進

 


 燃えに燃えている。安部友裕がレギュラー争いを1歩リードしている。キャンプ中の実戦5試合で計20打数11安打。打率.550と絶好調。「結果が出て素直にうれしい」と笑顔がこぼれた。センターを中心に快音を連発。スイングスピードは速く、直球に振り負けなかった。仕上がりも抜群で面白いように安打が続けて出た。レギュラーが近づいている。

 2016年は過去最多の75試合を大幅に更新する115試合に出場。打率.282、6本塁打、7盗塁をマークした。いずれもキャリアハイで、プロ9年目でようやく潜在能力が開花。下位打線のポイントゲッターとなり、チームの25年ぶりの優勝を支えた1人となった。契約更改では推定年俸2100万円で一発サイン。1100万円増を勝ち取った。「三塁のレギュラーにこだわってやっていきたい」と語り、オフも動き続けた。

 だが三塁というポジションの性質上、オフにライバルが続々と増える。社会人卒2年目の西川をはじめ、選手会長の小窪も腕を撫ぶ している。そしてキャンプ中には球団が新外国人・ペーニャを獲得。コーチ陣にもあおられて、「かかってこい」と言いながらバットを振った。

「とにかく自分ができることを一生懸命やっていく。戦うのは相手投手なので。戦う相手を間違えないように。チームの勝利に貢献したい」

 外国人を押しのけて、安部がレギュラーへ。“覇気”を出して進んでいく。
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