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巨人 石川慎吾外野手・外野手争いに風穴を開ける

 


 新しい仲間と汗を流す表情は生き生きとしていた。石川慎吾は春季キャンプを一軍メンバーとして過ごし、完走。持ち味を十分に発揮した。

 プロ6年目。昨季終了後、日本ハムからトレードで移籍した。直後に参加した秋季宮崎キャンプでは、韓国・ハンファとの練習試合(宮崎)で先制打&決勝2ラン。今回の春季キャンプの一軍メンバー入りをつかんだ。巨人の外野は経験豊富なベテラン、内野から転向する岡本ら強力なライバルが多いが、石川も負けない存在感を放っている。2月15日の沖縄・那覇キャンプでのシート打撃では、菅野から右中間三塁打。侍ジャパンのエースからの一打に「菅野さんも決して本調子ではなかったとは思いますけど、自信になります」と頬が緩んだ。村田ヘッドコーチも「ああいう元気で、長打力のあるやつが(チームに)いればいいよね」と高評価。その後も実戦で結果を残した。

 オフにFAで日本ハムから加入した中堅手候補の陽岱鋼は故障で出遅れた。外野だった立岡は二塁中心となり、これまで右翼を守ってきた長野が中堅に回り、石川が右翼に入る構想も浮かんできた。

「1日、1日後悔がないように過ごしたい。周りの選手は去年までとは違うけど、やるべきことは何も変わらない。自分の持っている力を出すだけ」と意気込む石川。

 オープン戦で結果を残せば、開幕スタメンの座も夢ではない。外野手争いに風穴を開ける。
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