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阪神 中谷将大外野手・ウイークポイント克服で大きく成長

 


 ベテランのスキを突きたい。7年目の中谷将大がどん欲にレギュラー取りを狙っている。キャンプを終えて間隙を縫うレベルにまで上がってきている。

 もともと長打を秘めたバッティングの能力は評価が高かった。しかし、実戦では変化球には対応できても、速球に差し込まれるなど、持ち前のスラッガーぶりは影を潜めていた。

 中谷自身も「ずっとストレートに弱いと言われてきた」と自覚しながら、その課題を克服する練習に取り組んできた。その成果がここにきて結果として表れている。

 今春キャンプでも、2年目を迎えた金本阪神で実戦での第1号本塁打をかっ飛ばした。松田の真っすぐを打ち砕いたもので「これを励みにしたいです」と、まだかすかではあるが手応えを口にした。

 キャンプ終盤の2月25日の日本ハム戦(名護)では、これまた石川の高めストレートを左翼席に運んだ。金本監督が「今まで一番の弱点だったところ。かなりの成長幅だ」と目を丸くした。

 ベテラン福留、糸井に、2年目の高山で外野の3つのポジションは埋まっている。現状で入り込む余地はなさそうだが、本人は「アピールを続けたい」とオープン戦でも長打力に磨きをかけるつもりだ。

 昨秋は三塁にも、遊撃にも取り組んだ。中谷は「ゲームに出られるならどこでも守る」とがむしゃら。24歳の年男。右のスラッガーとして育てば、チームにとって格好の刺激剤になる。
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