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西武 シュリッター投手・期待高まる守護神候補

 


 抑え候補として獲得したブライアン・シュリッターが首脳陣から好評価を得ている。3月10日現在、実戦は6日のWBC強化試合、中国戦での9回1イニングのみだが、直球で押し、2奪三振など3人で危なげなくゲームを締めた。

 最大の魅力は195センチの長身から投げ込まれる豪速球だ。中国戦では153キロを計測したが、「昨季は最速157キロだった」と本人。今後、登板を重ねることで、球速は一層上がっていきそうだ。さらに武器となっているのが、その投球フォーム。「腕の振りがゆっくりで、(ステップは)クロスして投げるから余計に速く見える」とキャンプから球を受けた捕手陣は、球速以上のスピード感を強調する。

 今後、オープン戦の中で確認したい部分として、森投手コーチは「変化球に対して日本人打者がどれぐらい振ってくれるか」を挙げるが、中国戦で見せたとおり、「ある程度直球で押せるタイプなので、そこまで神経質になる必要はないと思います」とも言う。

 現時点で『勝利の方程式』入りは確実。となると注目は守護神争いだ。昨季の抑えである増田もいるだけに、果たしてどちらが9回のマウンドに立つのか。「2人で8、9回を固定できれば、ほかの投手が投げる範囲が狭まるので、合わせやすくなると思います」と森投手コーチは他投手への好影響にも期待を寄せる。近年は外国人投手が戦力にならないことが続いた。今季こそ、“助っ人投手”誕生なるか。
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