異色の経歴を持つ助っ人がチームに加わった。米国の超名門・ハー
バード大卒の右腕
ハーマンは、セットアッパーとしての期待を背負い、
楽天投手陣のカギを握る。同大でMBAを取得した三木谷オーナーも「ウチの野球団全員の中で、一番頭がいいと思う。冷静だし、インテリジェンスも含めて期待しています」と語った。
経歴に注目が集まるが、野球の実績も十分だ。メジャーでは109試合に登板。「持ち味は真っすぐとカーブ。チームが求める場所で役割を果たすことができる。ストライク先行で歩かせないのも強み」と自己分析した。キャンプでは日本の練習量の多さに驚きながらも、順調に調整を進めてきた。
しかし、オープン戦初登板は厳しいものになった。3月5日の
DeNA戦(倉敷)、9回にマウンドに上がるといきなり関根に左中間二塁打を浴びるなど、5連打で4失点。しかも、ボーク2つと暴投も犯し「(ボークは)キャンプから練習してきたので不本意。オープン戦でこういうことがあったのはよかった」と前向きにとらえるしかなかった。
初の対外試合だった2月23日の
ヤクルト戦(浦添)では、1イニングを3者凡退。「8回に不安があったけど、メドが立ったんじゃないか」と評価していた梨田監督は、「いい反省材料が出た。学習能力も高いので、こういうことがあったほうがいい」。日本の野球文化に慣れることが“勝利の方程式” への第一歩になる。