あらためて振り返ると、チームの昨シーズンの幕開けは、
エルネスト・メヒアのサヨナラ打による勝利だった。人一倍チーム思いの助っ人にとっては、まさに最高のスタート。そこで波に乗ると、4月2日の
楽天戦(コボスタ宮城)から12日の
ソフトバンク戦[
西武プリンス]まで8試合連続安打、同24日の楽天戦(同)では3打席連続本塁打を含む7打点など、大活躍。結果3、4月は28試合、打率.315、10本塁打、28打点の好成績を挙げ、来日3年目にして、自身初の月間MVPを受賞した。
今季、昨季以上の成績でスタートダッシュを切りたいとの思いは強い。
「やはり、最初につまずいてしまうと、どんどん苦しい状況に自分を追い込んでしまう。なので、最初から良い結果を出して、気持ちの余裕を持ってシーズンを戦っていけたらなと思っています」
だからこそ、今オフは昨オフ以上にコンディション調整に努めた。
「体重は去年よりも2キロ減った。コンディションは今までにないぐらいにいい」
キャンプ、オープン戦と、万全の体で、着々とシーズンインへの段階を踏んでいる。
あとは、いかに投手の球に対して目を慣らすか。残された実戦では、「結果よりも1球でも多く“投手が投げる球”を見て、ストライクゾーンや球種の見極めができるようにすることがテーマ」。来日して花粉症を患った。体調もプレーもすっかり日本の春仕様。今季も、お立ち台での決まり文句「
メヒア様様や〜!」を何度も聞きたい。