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オリックス 西野真弘内野手・安打製造へ、真価が問われる3年目

 


 桜前線とともに、今年もこの男の季節がやってきた。昨季の3、4月の月間打率は.293。コンスタントに安打を重ね、低迷するチームの中で一人、気を吐き続けた。5月に入ってからも好調を維持して月間打率.279をマーク。8日のロッテ戦[QVCマリン]で右に左に5安打と固め打ちした。ルーキーイヤーの2015年も3、4月は.286、5月にいたっては.344と驚異的な成績を残している。

 生まれは8月、なのに、なぜ春が得意なのか。不動の二塁手は答えた。

「これまでキャンプ明けで体の調子が良いことが多かった。自分の感覚と体が一致しているというか……」

 春季キャンプで充実した時間を過ごせたからこその好調。それが安打数に表れていた。今年は良い状態で春季キャンプを終えたが、エンジンのかかりが例年より遅い。開幕までに「しっかり状態を上げること」を第一に考える。

 今季から新たな“相棒”もできた。尊敬する平野恵一(現阪神コーチ)が引退まで着けた背番号「5」である。昨年までの活躍が認められ、晴れて背負うことになった。本人はまだ違和感があると話すが、開幕が近付くにつれて、その背中にたくましさが増してきた。

「昨年は(調子の)波が大きかった。波を少なく、状態があまり上下しないようにしたい」

 目標は1年を通して安定した働きを見せること。真の安打製造機へ、3年目の真価を見せる時が来た。
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