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巨人 立岡宗一郎外野手・夏も、秋も活躍誓う

 


 春の柔らかな日差しを力に変えるのは、立岡宗一郎だ。本人は「春に強いんじゃなくて、結果を出し続けるスタミナがないだけ」と冷静に分析するが、近年は春先に強い。立岡がブレークしたのは一昨年。5月に一軍昇格すると、以降は91試合で打率.304をマークし、スタメンに定着した。春先に二軍で地道に結果を残し続けていたことでチャンスをつかみ、これに結果で応えた。

 昨季はオープン戦で、40打席以上ではチーム2位の打率.286。開幕スタメンに起用されると、本人も仰天の“春の椿事”を起こした。3月29日のDeNA戦[横浜]でプロ初本塁打を放つと、翌30日の同カードでも2号ソロ。立岡は「自分でもビックリです」と苦笑いした。そのままレギュラー定着を期待されたが、好調は続かず、5月末に左ワキ腹の肉離れで離脱。打率.229でシーズンを終え「ケガをしたことがもったいなかった。ケガなく一軍で戦いたい」と心に決めた。

 二塁が中心となる今季も、順調にアピールを続けている。3月8日の中日とのオープン戦(岡崎)では3打数3安打1四球。全4打席で出塁し、高橋監督も「今日はもう最高だと思います。これくらいやってくれると楽しみ」と期待した。10日のオリックス戦(ほっと神戸)も、エース・金子から左中間へ先制二塁打を放つなど好調だ。レギュラー定着へ勝負の一年。もちろん、夏も、秋も活躍を誓うが、春は打ちまくる。
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