年俸1千万円(推定)は超お買い得だったかもしれない。新外国人選手の
アウディ・シリアコが好アピールを続けている。3月15日現在、オープン戦全9試合で15安打をマーク。34打数15安打で打率.441とした。まだ寒さの残る中、活躍を続けるドミニカンは「状態もいいと感じる。ヒットが出ると精神的にもいいし、それがまた結果につながる」と充実感に満ちた表情で話した。
昨季はBCリーグ/石川で68試合に出場し、打率.332、15本塁打、53打点をマークした。昨年秋に横須賀市の二軍施設で行われた入団テストでは、左翼の防球ネットの上を軽々と越えていく打球を披露したという。パワーヒッターとしての獲得だが、オープン戦では決して大振りせず、「体のバランスを意識して、自分のスイングができるように心掛けている」と好球必打が光った。2月19日の
ヤクルトとの練習試合前に
ラミレス監督と筒香と3人で話し、筒香のバットをもらい、試合に臨んだという。これまでより1インチ短い33.5インチのバットでいきなり本塁打を放った。25日のオープン戦初戦の
巨人戦では4回一死一、三塁から左中間へ2点二塁打を放つなど、アピールを続けた。
三塁の定位置を狙うが、外国人枠の関係上、春先から好成績を出し続けることが求められる。ラミレス監督は「高い才能を見せ続けている」と評価。シリアコは「毎試合打ちたい。チームに貢献できたらうれしい」と謙虚に話した。