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ロッテ 中村奨吾内野手・開幕スタメンのその先へ

 


 中村奨吾が「3年目の正直」に燃えている。今季に懸ける意気込みを聞かれると、「勝負の年だと思う。新しい自分を見せていければ」と語気を強めた。

 早大から2015年ドラフト1位で入団し、プロ2年目の昨季は開幕スタメンを勝ち取った。しかし不振による二軍降格も経験。108試合の出場で打率.201に終わった。シーズン後には伊東監督から直接ハッパを掛けられ、目が覚めた。

「自分がもっとやっていれば、順位も一つ二つ変わっていたかもしれない。もっと自分が貢献していけるようにしたい」

 オフから徹底した体力、技術強化に取り組んできた。背番号は「ミスターロッテ」の象徴とも言われる「8」に変更。「偉大な番号をいただいた」と気を引き締める中村への、球団の期待の表れでもある。

 今年のキャンプインを前に、昨季のベストナイン遊撃手・鈴木が二塁へコンバート。空いた遊撃の座を巡り、平沢大河らと競争を繰り広げた。オープン戦では打撃だけでなく、出塁すると積極果敢な走塁でもアピールを続けた。不慣れなポジションで守備は発展途上だが、自身が「1つダメでも取り返そうとしている。守備がまだまだなので足や打撃でアピールをしたい。守備でも向上心を持ってうまくなるように毎日練習していきたい」と話すように、必死な日々を過ごしてきた。もう、開幕スタメンだけでは満足することはない。1年間を通しての活躍を自身も、周囲も、待ち望んでいる。
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