いいイメージで開幕に突入できるのかもしれない。
上本博紀が2015年以来2年ぶりに開幕戦でスタメンに名を連ねる可能性が出てきた。
生まれ故郷でもある
広島での3連戦では広島の左腕エースのジョンソン投入が予想されるが、上本にとっては苦にならないはずだ。
昨シーズン終盤の9月22日のマツダ広島で、6回にジョンソンのストレートを打ち砕き、左翼席に本塁打を放っているのだ。
「1打席、1打席、結果が出ても出なくても、そのときの打席をしっかりやるだけだと思っています」
オープン戦では3戦連続でマルチ安打を放つなど好調をアピールした。持ち前の思い切りの良さでさらに調子を上げていく。
昨季は45試合出場で26安打にとどまって打率.257に終わった。腰痛の故障もあって不本意なシーズンだった。
そこで自ら「何かを変えないといけない」と言い聞かせて背番号を「4」から「00」に変更。すべてに新たな気持ちで取り組むことになった。
一番争いになれば北條、高山らとの争いになるが、課題は二塁の守備力アップを図ることだ。二塁では
大和らと競うことになる。ここをクリアすれば定位置は見えてくる。
上本は「自分のため、チームのため、何かのためという気持ちでプレーしていくつもりです」という。中堅クラスになった男にとって意地を見せつける年になる。