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楽天 森原康平投手・ブルペンの救世主に

 


最低ラインに設定していた目標を見事に成し遂げた。ドラフト5位ルーキー・森原康平は、中継ぎとして開幕一軍の座を射止めた。

「開幕一軍は最低目標と思ってやってきた。一つひとつ結果を残していきたい」

 新日鉄住金広畑からプロ入りした25歳のオールドルーキー。少しも立ち止まることなく、まずは一軍で戦う権利を手にした。

 順調に結果を積み重ねた。オープン戦初戦となった3月4日のDeNA戦(倉敷)は9回に登場し三者凡退。MAX148キロの直球で内角を攻める投球に、梨田監督も「右の内角にどんどん投げられると、外も有効になる。戦力になってくれると思います」と目を細めた。オープン戦は6試合7イニングを投げ、自責点2。ブルペンの一員として開幕に向かう。

 あこがれの人がいる。入寮する際にDVD3本を持参するほど、歌手・浜崎あゆみの大ファン。入場曲にはヒット曲『Boys & Girls』を選択し「以前より(浜崎)ファンが減っていると思うので、ファンが増えたらいいなと思います」。シーズンを通して一軍で活躍し、東北のファンにも大好きな歌声を届けていくつもりだ。

 プロ1年目のシーズンは、京セラドームでのオリックス戦からスタート。

「できることを、どれだけ出せるか。1回、マウンドに上がってしまいたい。名前を呼ばれると思って、ひたすら準備するだけです」

 指揮官が7回を任せる青写真を描く右腕が、手薄な楽天リリーフ陣の救世主になる。
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